ピロミログ

育休中OLの雑記ブログです。

マタニティマークはいつからつける?優先席について。

 

保健センターで母子手帳をもらったとき、マタニティマークのキーホルダーも一緒にいただきました。

マタニティマークには「お腹に赤ちゃんがいます」と書いてあり、ほんわかした感じのイラストが一緒に書いてあります。

マタニティマークをもらった妊娠初期の頃は、妊娠していることをわざわざ周りに知らせる必要があるのか疑問だったし、マタニティマークを見られることに恥ずかしさも感じていました。

 

しかし、しばらくすると徐々に体調が変化してきました。

なんとなくだるい、気持ち悪い。常に船の上にいるかのようなフワフワした気持ち悪さを感じるようになりました。

特に朝、起きた直後が一番つらかったです。

私は電車通勤でしたので、朝のラッシュ時に席は空いていません。

運よく優先席が空いても、周りから見れば私はお年寄りでもなく妊婦でもないため、優先席に腰掛けることは気まずくてできませんでした。

 

あぁ、つらい。こんなときにマタニティマークをつけていたら、堂々と座れるのに・・・

 

それは帰りの電車でも同じことでした。

なので私は、空いた優先席に座りたかったので、マタニティマークを付けることにしました。

 

マタニティマークをつける場所

 

ハンドバッグの持ち手の部分につけました。

バッグはいつも、つり革を持っている手とは反対の手で、腕を伸ばした状態で持ちます。ですのでマタニティーマークは、電車内では自分と他人の脚の間に埋もれています。

肘を曲げたところにバッグを引っ掛けると、隣の人にバックがぶつかってしまい、ただでさえ狭い車内で他人に迷惑をかけてしまいます。

しかも、座っている人からマタニティマークが丁度目線の高さになってしまいモロ見えなので、感じが悪いかなと思いました。

 

 

そんな見えにくいマタニティマークに気づき、席を譲ってくれる方が時々いました。

体調が悪くて辛かった毎日、仕事を休みたくても休めず、代わりもいないので自分で結果も出さなくてはならず、いっぱいいっぱいの毎日。

 

そんな時、見知らぬ方が親切にしてくれた。嬉しかった。

座ってから、涙が落ちないように我慢した。

もう一度お礼が言いたくて、席を立つときにもお礼の言葉を言いました。

 

つわりが落ち着く頃、マタニティマークはバッグの内側へ

 

 

つわりが落ち着き、行きも帰りも立ちっぱなしの電車通勤が平気になりました。

立っていられるのに、親切な方がマタニティマークを見つけて声を掛けてくれたとき、これではいけないなと思いました。

もしかすると、声を掛けてくれた人の方が何倍も疲れているかもしれない。

バッグの外側にぶらさげていたマタニティーマークは、バッグの内側にぶら下げるようにしました。

 

お腹が大きくなってきた頃にはまた活躍

 

お腹が大きくなってくると、立ちっぱなしはつらいし、つり革につかまって上半身が伸びてしまう姿勢も、大きなお腹にはつらかったです。

 

その為、電車に乗り込んだあとは優先席に向かいます。

席が空いていれば座り、内側にしまっていたマタニティーマークを外側へ出します。

これで安心して優先席に座っていられます。

 

席が空いていなければ、優先席の前に立ちますが、マタニティマークはバッグの内側のままです。座っている人にマタニティマークをチラつかせて、無言の圧力をかけてまで座ろうとは思いませんでした。

 

優先席について

 

 優先席には、お年寄りや、おばさん、スーツを着た中年サラリーマン、イヤホンを付けている若い人等、さまざまな人が座っています。

本当に優先席を必要として座っている人なのか、妊婦の私は見るたびに疑問に思っていました。特に真っ先に優先席に座ろうとする中年サラリーマンや、厚化粧の太めのおばさん、健康そうに見えるんですけどね。けれど、数年前に自分が経験した出来事を思い出しました。

 

今とは別の部署にいる頃、私はバス通勤でした。とても体調が悪かった日、今日は休もうかと思いましたが、通勤バスに乗りました。席が空いていたので普通に座り、だるいのもあり、うとうとしていました。しばらくすると、誰かに肩を叩かれ起こされました。知らない中年男性です。

「この人に席譲ってあげて」と、言われました。

体調が悪くぐったりしていた私は、一瞬何が起こったのか分からず、突然のことに驚きました。

その人の隣に立っているおじいさんに席を譲れと言ってきているようです。

バスの中は満員。たくさんの人が立っていました。周りの目も気になったので私は言われるがままにすぐ席を立っておじいさんに席を譲りました。

声を掛けてきた中年男性は満足げな顔をしていました。

私はつり革に掴まりましたが、立っているのがやっとでした。

結局、約1時間バスに揺られ疲れてしまい、乗り継ぎの駅でギブアップ。

家に帰り、その日は会社をお休みました。帰りのバスは通勤と逆方向なのでガラガラでした。

 

中年男性は、なぜ私に声を掛けてきたのか考えました。

他に座っている乗客はたくさんいました。私の両隣にも人が座っていました。

そこは優先席ではありません。

おそらく、当時の私は見た目が若かったからだと思います。自慢でもなんでもないのですが、低身長で童顔のため、高校生、ひどいときは小学生と思われることもありました。

中年男性は私の見た目で、一番席を譲るべき人物だと思ったんだと思います。

 

 迷惑な話です。

が、体調が悪い悪くないは、他人が見た目で判断できることではないということを思い出しました。

 

もしかすると優先席に座っているあのサラリーマンは、とても疲れているのかもしれない。いい歳だし、管理職で遅くまで残業しているのかも、残業代も出ていないのかもしれない。

あのおばさんは、腰が悪いのかもしれない。

妊婦は優先席を必要としているけれど、それ以外にも優先席が必要な人はいる。

そう考えると、優先席に座っている人を見て、とても健康そうだと勝手にこちらが判断することは間違っていると思いました。自分がその立場になって初めて分かることってたくさんあるんですね。

 

おわりに

 

マタニティマークなしで妊婦と周りに気付いてもらえるようになったのは、妊娠後期の産休に入ってからのことでした。長いようで短い妊娠期間ですが、妊娠していることに気付いてもらえない初期の頃こそ、マタニティマークは付けるべきだと思います。マタニティマークを見るだけで不快になる人も中にはいるようですが、赤の他人が一瞬不愉快になることを気にしていてはこれから強くなれません。

生まれてきた赤ちゃんが大きくなったら、私と赤ちゃんのために席を譲ってくれた人たちの話をしようと思います。

そして産後は、妊婦さんを見かけたときには声をかけ、席を譲ろうと思います。

もちろん、本当に優先席を必要としている人のため、優先席には座りません。

 

p.s.

某テーマパークに出かけたときはリュックにマタニティマークを付けました。

混雑時に後ろから押されないようにするためです。ご参考まで。